ともちゃんの模型教室

第4話 削れば幸せ

先輩おはようございます。前回のはみだしチャンピオンはもう乾きましたよね。

そうだね。じゃあ今日は接着したパーツをきれいにしていこう。

ホントにこれがきれいになるんですか?

大丈夫。これから説明する「継ぎ目消し」の方法できれいになるからね。でもここがプラモ作りで 一番時間がかかるところなんだ。ここでどれだけ頑張れるかに君の模型人生がかかっているよ。 覚悟はいーかい?

(なんか大変なことになってきちゃったな....。)

ちゃんと乾いてますか?
いよいよ削ります じゃあ前回のパーツをきれいにしていこう。まず、接着剤がはみ出たところをサンドペーパーで削っていくんだ。 難しいと言っておきながら基本はこれだけ! まずは400番のペーパーからはじめようね。

これってゲート処理のときと同じですねっ!!! じゃあ大丈夫ですよ!!!簡単じゃないですか〜!!!

ちょっと待ってね。ここで1つ注意点を教えてあげるよ。説明書を見てごらん。ともちゃんが接着したパーツの上に A21、22のパーツが付くようになってるよね。

うん。これも一緒にくっつけておけば良かったかな?

説明書はじっくり見よう
とりあえず組み合わせてみよう いいかい、このパーツを先に接着しちゃうと最初に作った青いパーツの上の部分が隠れちゃって ヤスリがけができなくなってしまうよね。 だから組み立てるときには説明書の先までよく確かめて、どのパーツをいつ接着するか、継ぎ目消しを どこでやっておくかきちんと計画を立てなければいけないんだ。説明書にはそこまで詳しく書かれて いないので、これは自分で考えなければいけないんだ。ここが一番大事なところなんだ。

ご利用は計画的にですね。

この順番を間違えるとはっきり言っておしまいです。 慣れてきた人でも「ここは隠れる部分だから削らなくても大丈夫」って油断していると、出来上がったときに 実は見えちゃったりして失敗ってことも多いから良く考えて丁寧にやっていくことが大切だよ。

小さなプラモに一喜一憂、そこに人生アリって感じですか。先輩も接着剤のようなはみ出し人生なんですね。

はみ出してないって!! まっとうな人間捕まえて何をいうか!

よ〜し!私はてーねーに作るぞー。じょりじょりじょり...。

(好きなことだけ言って、あとは聞いてない...と)

せんぱーい!ここ削りづらいっす!

なるほど角の部分だね。ここはデザインナイフを使おう。

狭い所には手が届かん
慎重にね こういうところは無理にヤスリがけをすると周りの部分にもヤスリが当たって 削れ過ぎたり傷ができたりしてしまうんだ。だからゲート処理のときのようにデザインナイフで ある程度まで削り落としてしまおう。刃を立てて左右に削りながら角の余計な部分を少しずつ 整えていくよ。

コリコリ。コリコリ。 う〜ん、難しいな.....。

この削り方はいろいろなところで使えるんだけど、力を入れると刃こぼれしやすいから 替刃は用意しておこうね。ナイフを選ぶときには替刃が手に入りやすい物を選ぼうね。

鋭いので気をつけて
工夫して削ろう ナイフで整えたらペーパーで削ろう。ペーパーを折り曲げて角の部分を使うと細かいところも削りやすいよ。

ほんとだ〜。これならきれいに削れますね〜。よーしいい感じだぞ〜。

ここまでくると解ってきたかな。だいぶきれいになってきたでしょ?

うん。はみ出していたところがきれいになって、継ぎ目もどこかわかんなくなってきましたね。 なんかいー感じですよ〜。

でしょっ!でしょでしょっ! プラモデル用の接着剤はプラスチックを溶かしながら接着するって前回説明したでしょ。 接着剤をたっぷり塗った秘密は2つのパーツの継ぎ目を十分に溶かして1つのパーツだったかのように 見せるところなんだ!

すご〜い! チャンピオンにはそれなりの理由があったんですね〜! 先輩見直しましたよ〜!

(見直すって....なんか悪いことしたっけ?) はみ出した部分はヤスリできれいに削れるからね。逆に接着剤が足りないと削っても隙間が残っちゃうから くっつけるときに良く確かめようね。

謎が一気に解けましたね〜。

じゃこの調子で削ってだんだん細かいサンドペーパーに変えていくよ。最終的には1000〜1500番ぐらいまで かけておけばオッケーかな。 一生懸命になって削り過ぎないように注意しようね。それからあまり力を入れすぎると深い傷ができて 細かいサンドペーパーで削っても残ってしまうから適度に均一に削ろうね。特に色の濃いパーツは傷が 白く目立っちゃうからね。

継ぎ目が見えませんね
きれいになったね〜 うぉー!きれいになりましたよ!先輩!新品みたい!

上出来です。じゃあその調子で他の部分もきれいにしようね。

先輩!さっそく次の事件です! 思いっきり接着剤がはみ出ています!

あ、ほんとだ。 これはきっと接着剤を塗るときに指に接着剤が付いてしまって、気つかずにパーツに触ってしまったんだね。 これもよくあることだけど気にしなくてもいいよ。これもサンドペーパーで丁寧に削ればわからなくなるよ。 接着剤を塗るときは気をつけようね。

わかりました!よーし! こしこしこしこし.....。

指紋の跡が残ったりするんだよね
OKで〜す! 先輩これでどうですか?

OKだね! これでやっと1個目のパーツが出来上がったね。おめでとう! この先も今まで説明した方法を組み合わせていけば大丈夫だからね。

よし、じゃあここでブレイクしよう。ともちゃん。このパーツを見てごらん。 良く見るとパーツの真ん中に細い線のような筋がついているだろ

なかなか細かい模様ですね。

実はこれ、模様じゃないんだよ。これはパーティングラインといってプラモデルを工場で作るときに どうしても残っちゃう跡なんだ。最近のキットはできるだけ目立たないところにラインを隠しているんだけど パーツの形によってはどうして目立ってしまう部分にラインが残ってしまうことがあるんだ。

もようなのか、パーティングラインなのか判別が難しいですね。

そうだよね。最初はパッケージの絵や写真を見て判断するしかないんだけど 慣れてくるとすぐわかるようになるよ。これもきれいに消してあげることでワンランク上の出来上がりになるね。

珍しく大胆なラインです
削り過ぎないようにね これもデザインナイフでこりこり削ってサンドペーパーで仕上げよう。

やり方は同じですね! こりこり....。

きれいになりましたよ〜!

もう大丈夫だね。じゃあ今日のおさらいをしよう。
1.接着したパーツのはみ出した部分をデザインナイフとサンドペーパーで削る。
2.凹凸の部分はデザインナイフの刃先やサンドペーパーを折って削る。
3.サンドペーパーは400番ぐらいからはじめて1000〜1500番まで丁寧にかける。
単純だけど地道な作業だね。がんばって1つ1つ丁寧に作っていこう。


先輩。ここまで教わったらどんどん作っちゃって大丈夫ですか?

そうだね。これで基本はOKだから、ここから先はともちゃんが自分のペースで作っていくといいよ。 わからないことがあったらいつでも教えてあげるから、まずは自分でやってみようか。

は〜い!わかりました。ガンガン作りますよ〜!

今日から君も一人前
シールだね せんぱーい!早速教えてくださ〜い!

やっぱりー?まだだめ?